「北欧ゴリ押し」ウォッチ

「北欧を見習え」というチープなゴリ押しにうんざりしていませんか?

フェミニスト国家なのにレイプ大国になったスウェーデン その2

(初出:「北欧ゴリ押しウォッチ 2018年12月13日

 

フェミニスト国家なのにレイプ大国になったスウェーデン その1 - 「北欧ゴリ押し」ウォッチ から続く

*レイプを通報しても門前払い、警察の捜査も追いつかず

 

「犯罪を通報しない人が多い」という記事を先に紹介しましたが、たしかに警察は忙し過ぎてレイプなんぞにかまっていられないられないようです。

 

 

また通報体制にも問題がありまして・・・

レイプ事件を捜査しない警察に業を煮やしたジャーナリストが「12歳の少女が強姦されんですよ!」と訴えたら「3歳だっていますよ」と言い返されたというショッキングな事があったり、

 

 

 

レイプされそうになって危うく脱出した女性が警察に電話したら、終日「話し中」で通報できなかった、ということもありました。

 

 

こんな風に門前払いされた上、報復される危険もあるなら通報しなくなって当たり前ですね。

 

*レイプ被害に冷たいスウェーデン社会:暗数は計り知れない

 

単に警察が忙しすぎるというだけなら、予算と人員を増やせばいいわけで、ある意味簡単ですが、スウェーデンの現状をウォッチしていると、予算を増やしてもダメなんじゃないかと思うときがしばしばあります。根本的に考え方がおかしいんじゃないかと・・・

昨年12月、スウェーデン、マルメでレイプ事件を捜査していた警察官が「女性は夜一人で出歩かない方がよい」と発言したら、住民を不安に陥れた、として撤回させられたことがありました。

 

 

なんでやねん?と言いたくなりますね。
スウェーデンの警察のお偉方は女性の安全を守りたくないんですかね?

 

また、同じころに「政府はレイプ対策にもっと力を入れろ!」というデモが開かれました。このデモは、ストックホルムで起きた惨いレイプ事件の裁判が、証拠不十分で全員無罪になったことを受けて開かれたものですが、主催者は「一般の人で盛り上がったけど、政治家からの反応は無し」と語っています。

 

スウェーデンにはフェミニスト政治家は沢山いるんだけど、何してるんでしょうか?ここぞという出番でしょうに。
「同意なきセックス云々・・・」法案のときは大騒ぎしたであろう政治家や活動家が、こういうガチレイプの前で沈黙するのを見ていると、フェミニスト国家がレイプ大国になることもあるんだなぁ、と実感しますね。

 

また、最近、マスコミのレイプ事件の扱いが小さすぎるとブチ切れるコラムニストがいました。どうやらマスコミもレイプ事件で騒ぎ立てたくないようです。

 

一般の女性は不安に怯えているのに、政界、官界(警察)、マスコミのエリートたちの間では、レイプ事件は見たくない、目を逸らしたい、なかったことにしたい、という雰囲気が蔓延しているように感じます。こういうのを見ると、予算増やしてもダメなんじゃないかと思ってしまうんですよね。

このように、警察力が足りない、通報体制も不十分、社会も冷たい、おまけに報復される危険もある、という環境ですから、通報されないレイプの暗数は計り知れないことでしょう。

 

フェミニストディストピア


2017年は、スウェーデンレイプ通報件数が7千件超あったそうです。

この中に、「解釈レイプ」が多数含まれている、というのがスウェーデン政府の主張でしたが、そのようなレイプがどのくらいあるのかという内訳は発表していません。

余談ですが、スウェーデンは以前、犯罪統計から犯罪者の民族的背景に関するデータを取るのをやめてしまったことがあり、政治的にヤバイ情報をウヤムヤにすることがあるので注意が必要です。

 

結局、スウェーデン政府は、真性レイプと解釈レイプの内訳を把握していないような気がしますが、もし調査できたとして、その多くがが解釈レイプだった、となる可能性はあると思います。なにしろ、スウェーデンのルールでは、「夫に1年間レイプされ続けた」と言い張る女性が一人現れるだけで365件、「やっぱ1年じゃなくて5年にしとくわ」と言えば1800件以上も加算される超おトクなシステムなんですから。


もしそのような調査結果が出たら、スウェーデン政府は「やはり我が国は意識が高いからレイプが多いのだ」という大本営発表を出すかもしれません。
だからと言って、「女性が安心して暮らせる社会」になっていないということは明らかです。それは、ここまで読んだ人なら解かっていただけると思います。


むしろそれは、警察がどこかの夫婦生活やカップルの痴話喧嘩の調査に明け暮れる一方で、多くの女性は治安の悪化に怯えながら暮らす、という漫画的なディストピアを意味するのではないでしょうか。

以上

フェミニスト国家なのにレイプ大国になったスウェーデン その1

(初出:「北欧ゴリ押し」ウォッチ 2018年12月12日

*レイプの多い国ランキングで3位

フェミニスト国家として内外で誉れ高いスウェーデンですが、どういうわけか「レイプ大国」という不名誉な評判も定着しています。日本語で「レイプ大国」あるいは英語で「Rape Capital」と検索すると、必ずスウェーデンが登場します。ある国別レイプ・ランキングによると、スウェーデン南アフリカボツワナに次いでなんと第3位。

 

フェミニスト国家なのにレイプ大国ってどういうことでしょうか?フェミニストはレイプに興味ないのでしょうか?女性の味方じゃないのでしょうか?
不思議ですね。

 

*「レイプが多いのは意識や解釈の問題」という言い訳は、政府も納得してない

 

レイプ件数が多い事に関して、スウェーデン政府は2017年2月に見解を発表しています。その要点は以下の2点です:

 

1 スウェーデンは意識が高いので、他の国よりレイプを通報する人が多い
2 スウェーデンは他の国がレイプと見做さないこともレイプと解釈する

 

だからレイプの件数が多いのだ、という主張なのですが、この言い訳はかなり苦しい・・・

まず、「警察は頼りにならないし報復が怖いから何かあっても警察に言わない人が多い」という報告がありまして、1の説明を真っ向から否定しています。

 

また、後で詳しくやりますが、これを裏付けるように、「警察がレイプを捜査しない」とか「通報しても電話に出ない」等の事例もあり、1の説明を信じろと言われても、ちょっと無理。

また、治安が悪いので女性が夜の外出を控えるようになっている、という報告も複数あり、2の説明と相容れません。

 

つまり、スウェーデン政府は上記の見解の中で「夫婦間で1年間に渡ってレイプがあった場合、それを1件ではなく365件と数える」という素っ頓狂な例を挙げて、だからレイプ件数が多いのだ、と主張しております。しかし、夫婦の夜の生活をレイプと解釈したからといって、ご近所の無関係の女性が不安になって外出を控えたりしますか?しないでしょう。
というわけで「やっぱ普通の強姦が増えてるんじゃね?」と思わざるを得ないわけですね。

案の定、今年(2018)になってスウェーデン政府自身もこんな説明では説得できないと悟り、なぜレイプが増えているのかちゃんと調査することにしました。事実上、上記の言い訳は引っ込めたということです。

 

 

*野蛮な "真性レイプ" とフェミニスト的 "解釈レイプ"

 

スウェーデンには、真性レイプと解釈レイプの2種類がある、と考えるといろいろ見えてきます。この二つを仮に定義しようとすれば、

 

真性レイプ:他人に性的に襲われることで、多くの国でレイプと見做される野蛮な行為

解釈レイプ:フェミニズムの影響で解釈を広げたため少数の国でレイプと見做されるようになった行為

という感じでしょうか?

最近、スウェーデンで「同意なきセックスはレイプと見做す」という新法が成立して話題になりましたが、これも解釈レイプの一種と言えるでしょう。

 

"真性" と "解釈" の間にはグレーゾーンもあると思うので論争を呼びそうですが、真性レイプは治安の悪化に繋がるのに対して、解釈レイプは繋がらない、というのが大きな違いだと思います。

とりあえず、この2種類のレイプがあるということを念頭に置いて、スウェーデン社会の現状を見てみましょう。

 

*悪化するスウェーデンの治安

 

スウェーデンの治安の悪化は多くのメディアや調査機関が報告しています。

上で紹介した記事は、2016年の治安に関する意識調査の結果を取り上げ、自分が住む近所であっても夜の外出を控えると回答した女性が前年比25%上昇し3割になったと、驚きをもって報じています。

また、約60カ所あると言われる警察力が十分に及ばない危険地帯(Vulnerable Area)では、約半数の女性が夜の外出を不安に感じているという調査結果があり、女子生徒の間では夜外出しないのがほぼ常識になっている、という報道も最近ありました。

このようにスウェーデンの治安は悪化しています。もちろん、レイプ以外の暴力事件もありますが、女性の行動がかなり制限されていることが判りますね。"レイプの増加が選挙の争点"、と書いていた海外メディアもありました。

(続く)

yasemete.hatenablog.com

移民頼みの選挙運動 in スウェーデン

(初出:「北欧ゴリ押しウォッチ」2018年9月20日


9月9日にスウェーデンで国政選挙が行われました。
結果は中道左派の与党側が中道右派の野党連合にわずか1議席差で勝つとういう接戦。しかも、その1議席さえ、集計し直すたびに政党間を行ったり来たりするデッドヒートでした。

 

 

 

選挙前の大注目は、もちろん反移民のスウェーデン民主党。最終的に、期待(懸念)されたほど伸びませんでしたが、日本でも「極右政党」が躍進などと報道されていましたね。

 

今年のスウェーデンの選挙は、この「極右政党の台頭」ばかりが注目されていましたが、このブログでは他の既存政党の戦い方を紹介したいと思います。
というのも、国内の反移民気運にも関わらず、他の政党は "移民頼み" の選挙運動をしていて、なかなか興味深かったからです。
(ちなみに、ここで言う"移民"とは、基本的に移民的背景をもったスウェーデン国民という意味です。一応、移民は国政の有権者ではないので)

 

まず最大与党の社会民主党ですが、政党の公式SNSのアラビア語ページでフェイクニュースを広めて野党を攻撃していたことが発覚し、問題になりました

 

「穏健党やスウェーデン民主党は、モスクを閉鎖しようとしてる」とか「野党が勝ったらハラールミートが禁止になる」などという虚偽を書いてイスラム有権者の不安を煽っていたそうで、社会民主党のロベーン党首(首相-写真左)は謝罪しました。書いたのは社会民主党のイスラム系地方議員だったことが判っています。

 

また、社会民主党と連立政権を組んでいる緑の党からは、Leila (Layla?) Ali Elmi という強力なソマリア系女性が立候補していました。以下は、彼女の選挙演説の模様なのですが、

 

演説中スウェーデン語を一切話さなかったと驚かれています。
この人の名前で検索するといくつか動画が出てきますが、探し方が悪いためかスウェーデン語を話している姿は拝見できませんでした。まさか、スウェーデン語話せないなんてことないよね?
結局、この候補は当選した模様。自国民をガン無視で国会議員になれちゃうって、すごいですね。

 

野党の中央党も熱心に移民にアピールしていました。以下のように、アラビア語ソマリア語、ペルシャ語などでパンフレットを作製し、

 

「トゥギャザーしようぜ」みたいなスローガンを広めていたそうです。中央党は野党の中でも一番移民に傾斜してますが、それを隠す気はないようですね。

 

最大野党の穏健党は、移民にアピールするような活動はしていないようでしたが、「新しいモスクの建築許可と引き換えに3,000票を約束する」との取り引きがあった、というスクープが投票日数日前にスッパ抜かれていました。

 

 

取り引きを持ち掛けたのは、緑の党イスラム系党員で、「モスクで説教すればみんな言うこと聞くから集票できる」という旨のことを言っていたようです。
穏健党はこの話を断りました。しかし、こういう報道があると、他に表沙汰にならない話もあるんだろうなぁ、と邪推してしまいますね。

ところで、この話を持ち掛けた男は、この後、緑の党を除名されているのですが、なんでライバル政党に話を持って行ったのか不明ですね。引っかけだったんじゃないのかな・・・

 

スウェーデンの選挙なんだから選挙運動はすべてスウェーデン国内でやるものだと思っているあなたは素人。どっこい外国でもやってます。
以下のトルコ国営放送のニュース番組は、トルコの Kulu という町に開設されたスウェーデンの在外投票所を取材し、トルコとスウェーデンの二つの国籍を持った有権者が投票する様子を伝えています。

 

スウェーデンのトルコ系国会議員もこの町に駆け付けて選挙運動をしていたようで、番組内でインタビューされていますね。
まぁ、放っておいても、ここの人たちが反移民政党に入れることはないと思いますが、働き掛ければ投票率はアップすることでしょう。

トルコ紙によると、トルコにはこのような二重国籍有権者が2万人もいるとのこと。1議席を争うような接戦をしているところに2万票は大きい。こういうの、トルコ以外にもあるんでしょうか?

ところで、このニュースはトルコでは結構報道されているのですが、スウェーデンで報道された形跡があまりないんですよね。もしかして、スウェーデン人は知らないんじゃ・・・
自分の国の政治が在外の二重国籍者の投票で左右されてるなんて知ったら、普通は怒りますよね。でも、スウェーデン人はどうなのかなぁ、最近、この国の人たちのことが理解できなくなってきた・・・

しかし、これだけやっても反移民政党議席を伸ばしたのだから、やはり反移民気運は強いと言えるのかもしれません。

以上

 

 

 

 

まだまだ続くフィンランドの学校教育崩壊:学校暴力、猥褻教師、塾の流行

(初出:「北欧ゴリ押し」ウォッチ 2018年5月6日)


フィンランドでは学力低下に加えて、対学校暴力(含未遂)が頻発していることについては去年(2017)書きましたが、その後も様々な問題が出ています。

 

*学校暴力

前回紹介した「銃を振り回す女子」のような派手な「絵」はありませんでしたが、学校の放火女子生徒による襲撃計画学校爆破予告など対学校暴力は続いています。

以下は、学校に爆破予告があったため、タンペレ市の3つの学校で生徒が避難したという事件の報道です。

 

本の学校だってこれぐらいのトラブルはある、と思う人もいる(?)かもしれませんが、こういう事件を知った後で、「フィンランドでは教師が尊敬されていて・・」とか「生徒との信頼関係が・・」とか、フィンランド教育を礼賛してる人の話を聞いたら、確実にシラケますよ。

ところで、フィンランドではこの手の事件で「女子の活躍」が目立つわけですが、もしかしたら以下のことが関係あるのかもしれません。

 

*猥褻教師

昨年は、生徒の非行より教師の猥褻行為の方が目立ちました。

まず、ヘルシンキの高校で演劇を教える教師がセクハラで告発されました。なんか10年以上前から生徒から文句は出ていたけど、学校が握りつぶしていたらしいです。

 

また、ヴァーサ市では、教師のセクハラ行為を止めさせるよう生徒から校長に嘆願書が出され、


トゥルク市では教師のセクハラ行為で市長が生徒に謝罪、


そしてとうとう、ニーニスト大統領が今年の年頭の挨拶で、生徒がイジメやセクハラに遭っていると指摘する始末。


大統領が言及するってことは、ここで紹介した事件以外にも、もっとスクール・セクハラがあったんだろうなぁ、と想像しちゃいます。私はフィンランド語の記事は少ししかチェックできないので。

ご案内の通り、日本も猥褻教師では負けていません。加えて、文科省のトップがラブ・オン・ザ・ビーチだし、日教組の委員長もエロ関係で辞めてるぐらいですから、安倍首相にも一言いってもらいたいですね!

 

*学習塾の流行

そして、フィンランドで学習塾が流行している、というニュースもありました。


その学習塾は、医学部進学コースで7,000ユーロ(約91万円)ぐらい取るらしいのですが、盛況なため小学生にも市場を広げようとしている、とのこと。
フィンランドでは分数の計算できる生徒が2割以下だそうで、そんな人が医者になったら大変ですから、塾でみっちり勉強してもらわないといけませんね。


また、以下は2013年の報道ですが、Private Tutoring(つまり塾)の需要が激増しているとのこと。少なくとも5年前にはすでに学習塾はあったようです。


フィンランドは塾がないのに世界一」って言ってた人もいましたが、教育関連の話って一事が万事こういう調子で、ウソだらけ

ということで、以下の朝日の記事はフェイクニュース決定ですね!


しかし、現地まで派遣してこんなウソ記事書かれたんじゃ、朝日新聞さんも大変ですね。この記者から飛行機代だけでも返してもらった方がいいんじゃないでしょうか?

 

関連記事:

フィンランドで若者の学校襲撃が止まらない
http://hokuou.online/archives/115

大使館が否定してるのにフェイク情報を拡散する先生たち1
http://hokuou.online/archives/161

大使館が否定してるのにフェイク情報を拡散する先生たち2
http://hokuou.online/archives/166

「昨晩スウェーデンで・・・」発言以来のトランプ VS スウェーデンは、スウェーデンの完敗

(初出:「北欧ゴリ押し」ウォッチ 2018年4月4日

 

昨年(2017年)2月、トランプ米大統領の「昨晩、スウェーデンで起こったことを見ろ」という発言が、大きな波紋を呼びました。
なぜ波紋を呼んだかというと、トランプ大統領は移民流入で治安が悪化している国としてスウェーデンを挙げたにも関わらず、その発言の前の晩、そこでは特になにも起こっていなかったからです。

要するに、単なる勘違いだったわけですが、それまでフェイク・ニュース・メディアと罵倒されていた欧米のマスコミはここぞとばかり大喜びで報道しました、「昨晩スウェーデンでは何も起こってないぞ、トランプこそフェイク・ニュースだ」と。

日本のメディアもこぞって報道しました。

スウェーデン政府も「事実を検証してから発言するように」とやや上から目線でたしなめたりして、一時スウェーデンは悪者のトランプをやっつけたヒーローのようになりました。

しかし、その後の経緯はあまり報じられていないようなので以下に報告します。

 

トランプ大統領の言った「昨晩(=2017年2月17日)」はたしかに何も起こっていませんでしたが、その数日後、ストックホルムの Rinkeby地区で早速暴動が起きていました。

 

そして、4月にはストックホルム中心街でトラック・テロ。

 

また、全般的な治安の悪化も顕在化していきました。

事態が悪化する中、政府は武器を警察に差し出せば罪を問わないという武器恩赦政策の検討に入ります(2018年2月に実施)。その一方で、治安の悪化を示唆するような発言の取締りにも力を入れ、「犯罪を犯してるのはほとんどが移民系」とSNSで発言した警察官の取り調べをしたり「女性は独りで夜出歩かないで」と警告した警察官を指導して発言を撤回させたりしました
政府の対策が「刀狩り」と「言論統制」って、いろんな意味ですごいですね。

 

やがて、警察署が公然と狙われるようになり、

 

政府内から、これまでの移民政策を後悔するような発言が出てくると、

 

ロベーン首相はもうなりふり構わず「(移民系)ギャングに対抗するため軍の投入も辞さない」と発言します。もうトランプ発言どころじゃないっす。

 

そして、3月に首相が訪米。記者会見で移民政策について聞かれると、トランプ大統領に「私の正しさが証明された」と目の前で言われてしまう始末。見事な完敗。

 

 

1回表に点を取っただけで後は零封&毎回失点、みたいな試合ですね。マスコミも最初の先制点で大喜びし過ぎたおかげで、その後の試合展開は気まずい地味な報道。贔屓チームが点入れたことだけ知ってて、試合結果を知らない人って多いんじゃなかろか。

最近は打って変わって移民や難民に対して厳しい言動が目立つスウェーデン。これまでの融和策の反動なのでしょうが、すでに移民のパラレル社会が出来上がっているだけに、急な政策転換はトラブルを大きくするような気がします。

以上

 

ニッポン放送飯田アナの残念なフィンランド・レポート

(初出:「北欧ゴリ押し」ウォッチ 2017年7月22日

 

ニッポン放送ホープ、飯田アナが幼子を連れてフィンランドに行ったそうで、そこでの体験をレポートしています。

せっかくの休暇をブログネタ探しに使うなんて、仕事熱心で本当に頭が下がります。

ただ、レポートの内容は残念と言わざるを得ません。

そのレポートで飯田アナは、フィンランド子育て支援少子化対策に効果的、みたいに言っているのですが、以前にも書いた通り、フィンランド出生率は歴史的低水準に落ち込んでいます。

 

そして、今年上半期、さらに大幅下落してしまいました。

 

さすがに、これほど出生率が落ちている国を少子化対策の模範とするべきではないでしょう。むしろ議論するべきことは、「社会全体が子供の誕生を歓迎している」のになぜフィンランド出生率が下がるのか?という問題ですね、こうなると。

少子化対策の模範にするなら、スウェーデンの方が出生率高いらしいので、そっちの事例を取材した方がいいと思いますよ。

 

あるいは、アイスランドはどうでしょうか? 最近ベビーブームが起こったらしいですから。

 

飯田アナは、毎日アクの強いコメンテータたちを相手にがんばっているだけに、今回のレポートは本当に残念です。

 

ところで、最近いろんなところで「経済成長や社会福祉の充実が出生率を上昇させる」みたいな話になってますが、どうも違和感があるんですよね。

覚えている人もいると思いますが、少子化が問題視されたのはごく最近のことで、以前は「人口爆発」の方が大問題でした。そして、経済成長や福祉政策は、人口爆発を抑える処方箋として語られてきた側面があります(労働力としての子供また将来の介護要員として子供の必要性を下げるから云々という理由)。

そして現在、私たちの問題意識は人口爆発から少子化へと正反対の方向へシフトしたわけですが、同じ処方箋でいいんですかね?便秘はとっくに治ってしまって今は下痢で困ってるのに未だに下剤を渡されている、ってことはないんでしょうか?

飯田アナの番組には経済の専門家も多く出演していますが、その辺のことをどう考えているのでしょうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最強グループ ABBA の女たち - その前とその後 その2

(初出:ゴリ押し北欧 Watch 2017年6月4日

 

前回は、ABBA のフリーダのことを書きましたが、今回はアグネッタ(Agnetha Ase Faltskog)です。ブロンドの女性ですね。
フリーダの話はほとんど ABBA が結成される前の話でしたが、アグネッタのケースは ABBA が解散した後、つまり、「その後」の話です。

今回は国際問題とか歴史とかはまったく関係なく、完全にのぞき見芸能ゴシップネタです。それから ABBA ファンの人、特にアグネッタのファンの人は読んでいてつらいかもしれません。

 

ABBA は1982年に解散しましたが、アグネッタ以外のメンバーはそれぞれソロで活躍していました。
アグネッタもソロ活動はしていましたが、80年代後半から2000年代前半まで長いことストックホルム郊外の田舎に引きこもっていたようで、表にほとんど出てこないことで話題になっていました。
実際、ABBA の3人のメンバーが揃っているのにアグネッタだけいない、ということがたびたびあったそうです。

そして久々に公の場に姿を現したのは法廷。ある男性からストーカー被害を受けていると訴えたためです。

訴えられたのは、小さいころからアグネッタが大好きで、ファンレターを送るだけでは飽き足らず、はるばるオランダからやってきて、近所に掘っ立て小屋を借りて住み始めたという、危なさ全開の男・・・、

なんですが、こともあろうに彼女は近所に住み着いたこの男を受け入れ、交際していたんですね、2年間も。
で、その男が言うには、突然アグネッタから関係を切られたため、法廷を巻き込んだドロ試合になったとのこと。ドロ試合というか糞試合かな・・・。

なぜそんなことになったのか検証しているのが以下の Behind the Blond という番組です。

 

上の番組は、交通事故とか両親との死別とか、彼女が経験した不幸なこと羅列して、精神状態が不安定になったからストーカー君と付き合うことになった、みたいなストーリーを描いていますが、いまいち、否、いまさんぐらい説得力に欠けます。
ABBA の人気絶頂時代は、Volvo より稼いでいたとか、国内では左翼の反対運動があったとか、少しは勉強になりましたが・・・。

アグネッタは法廷闘争で勝利し、その男はある期間彼女に近づいてはいけないなどの判決を受けます。でも、ストーカー君はゴシップ誌に堂々と登場したりして風評的には負けていますね。

美貌と言い、実力といい、財力といい、世界中にアグネッタほど恵まれている人はそういないと思うのですが、こんなことになっちゃうなんて人生わからないものですね。

紹介しておきながら言うのもなんですが、上の番組はちょっとおかしい。元カレの男とか元フレンドのおばちゃん(元フレンドって、絶交されたのか?)とかストーカー君とか、アグネッタに不満がありそうな人たちがベラベラ喋って、最後はストーカー君の引きで終わるって、ずいぶん悪意のある番組作りですね!

後味悪いので、最後は彼女が輝いていたときの動画で終わりにしましょう。